10月の漢字勉強会

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 10月12日(日)に三河島の荒川区生涯学習センターで、今年度第二回目の半切漢字勉強会が行われました。今回の課題は董其昌です。事前に二玄社の董其昌のテキストからどこでもいいから半切に臨書してきなさいとの宿題が出されていました。
 高田先生から、ご挨拶と勉強の進め方についてのご注意があったあと、講師の佐伯覚明先生から以下の要旨の講話がありました。

「董其昌は17歳でしょを志し、練習に励んだ結果自分の書に十分の自信を持つに至りましたが、25歳の時、王之の官奴帖を見て触発され一層の完成を見るに至りました。その文字は縦長で右上がり、行間と字間を広く取っています。
漢字の臨書で大切なことは、字形にとらわれて文字の勢いを失わないことです。
また漢字の連綿の際、必ずしも一筆で全部続けて書く必要はありません。「断筆」と言って一旦筆を紙から放して、それから次に続けてかまいまっせん。
私は師が老齢のため添削を受けられなくなり、自分自身で評価判断して技量の向上を図らなければならなくなりました。そのような時に展覧会に出品して周りと比較して自問自答することは大変有効です。まず全体を見て、次に余白を見、字形を見るのは最後になります。」

 このあと、各自書いてきた宿題を先生に添削していただき、合わせて董其昌の行草書巻を半切に横書きするというテーマに挑みました。広々とした体育館で、1時間半の制限時間で、今まで書いたことも無い草書の扁額への挑戦には苦労させられましたが、それだけに新鮮で遣り甲斐のある楽しい作業でした。

 3時に場所を体育館から会議室に移して、2点ずつ先生から丁寧な御講評をいただきました。
「扁額はどちらかと言うと上をつめて下を空けると良いでしょう。
漢字の臨書の場合、墨継ぎの場所を必ずしも合わせる必要はありません。
潤筆のところは心持小さく早書きし、渇筆のところはやや大きめにゆっくり書きましょう。
楷書は肘を上げて直筆で書きますが、行草体の場合は肘をやや下げて手首を廻して直筆と側筆を使いわけます。」
と言ったご注意があり、4時半に終了しました。

     (林 閑 堂 記)

董其昌

(体育館で、ご挨拶と講義)

(宿題で書いてきた臨書の添削)

(熱心に聞き入る聴講生)



(場所を会議室に移して講評)

(董其昌の行草書巻。先生の作品)