表彰式と祝賀会

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 4月12日(土)11時30分から、上野の精養軒で、第60回清和書展の表彰式と祝賀会が開かれました。60回の節目にあたるので、できるだけ大勢の方にご出席いただくため、時間を夕方ではなくお昼にし、立食パーティーをやめてテーブル席にしました。 その甲斐あって出席者は210人を越え、招待客を合わせると260人近い大人数となり、10人掛けの丸テーブルが26個並んだ会場はなかなかの壮観でした。

 そのほかにも、少しでも雰囲気を盛り上げようと、プロの司会者を頼んだり、弦楽四重奏団を頼んだり、乾杯用にピンクのシャンペンを用意したりと、それなりに気を使いました。

 11時30分から12時30分までは表彰式。清和書展の受賞者は
  和堂大賞     加藤 絳雪
   会長賞      富本真愈美
   毎日賞      佐藤 浩苑
   第60周年記念賞 鈴木 明堂
   日本書道連盟賞 山田 寿江
   審査員賞     古野 和凰
   第60周年記念賞 尾崎 静水
   清和賞(同人)  (16名
   特選(準同人)  (18名)
   佳作(会員)   (34名)
   褒状(会員)    (9名)
で、それぞれに賞状と副賞が手渡されました。

 受賞後会長挨拶、加島絳雪さんの受賞者を代表しての答辞、来賓の小島毎日新聞文化事業部長、辻元全日本書道連盟事務局次長、評論家田宮文平各氏の祝辞、新任役員紹介、新役員を代表して上野掬秀さんの挨拶があり、表彰式は無事終了しました。

会長挨拶の要旨は以下の通りです。

来賓の皆様、本日はお忙しい中をご列席いただき有難うございます。また受賞者の皆様方おめでとうございます。皆様の受賞は日頃の努力の成果の現われであり、真にご同慶の至りです。

 清和書道会は昭和24年に植村和堂先生が創設した書道会であります。和堂先生は戦前から書道教授と書道の普及に従事しておられました。戦争で一時中断されましたが、終戦直後に書活動を再開され、昭和24年に清和書道会を設立、同年第1回清和書展を開催して居ります。それから毎年1回開催して今年で第60回展になりますので、清和書道会も数えで60歳を向かえたことになります。

 清和書道会は植村和堂と一体不可分で、和堂先生自身、清和書道会は自分一代で、先生が居なくなった後の清和書道会は全く考えていなかったようです。

 平成14年に和堂先生亡くなった後、清和書道会を存続させたいから後を継いで欲しいと会員の皆様から依頼されました。清和書道会がいきなり無くなっては皆様お困りでしょうし、私も丁度定年退職したばかりで他にやることも特に思いつかなかったので、じゃあやりましょうかと引受けてしまいました。

 私は永い会社勤めの間殆ど筆を持っておりませんでしたので、書道の腕前の方は全く自信がなかったのですが、マネジメントなら多少経験がありましたので、何とかなるだろうとお引き受けしたのですが、そう一筋縄は行きませんでした。会長を入れ替えて後は今まで通りというほど単純な問題ではありませんでした。

 まず困ったのはお金の扱いと物事の決め方でした。従来清和書道会の活動は和堂先生の個人財産の一部で運営されていたのですが、これは当然切りはなす必要がありました。また和堂先生の意思は即清和書道会の決定だったのですが、これもそうは行かなくなったので、意思決定のプロセスをはっきりさせる必要が出てきました。

 そこで早くから会を組織的にしておられた現代書道院に話を伺いに行きました。当時まだご存命だった竹田悦堂先生と本日おいで頂いている竹田晃堂先生に色々教えていただき、清和会を法人化して運営することにしました。
 個人の書道会と法人組織の書道会の運営上の最大の違いは透明性にあります。何故そう決めたかという理由だけでなく、どういうプロセスで決めたのかも明瞭にして皆さんに説明する必要があります。

 例えば展覧会の賞の決め方も、以前なら和堂先生が決めればそれが清和書道会の決定事項でしたから、面倒が無かったのですが、現在では
複数の審査員の投票で決めております。30人ほどの審査員の先生方にこれと思う作品を選んでいただき、結果を集約いたします。ところが投票なら結果は公平で公正かと言いますと必ずしもそうはいえないことが起こりました。

 当会は伝統的に、仮名作品を出品される方が多いのですが、漢字や写経を出される方も居られます。審査員が複数の点数を持っていると、自然とかなや漢字や写経やいろんな種類の作品に分散して投票したくなるらしくて、結果として点数の多い大字かな作品は票が分散してしまい、上位を写経が占める結果になってしまいました。そこで昨年からは、毎日展なみに大字かな、細字かな、大字漢字、細字漢字(写経)の四部門に分けて投票し、二次審査で賞を決めるという方法を取っています。

 もう一つ公平でさえあればいいのかという問題も提起されました。例えば同人を対象とした清和賞は、投票数の多い順に上から二十名前後を賞の対象にしていますが、出品数の多い支部の作品が一点も入賞しないと、先生の教え方に問題があるのではないかと、の鼎の軽重を問われル結果になり、支部の経営に支障が出るので何とかして欲しいという声があがりました。そこで多数出品した支部に賞が全然つかなかった場合は、支部長先生の内申書による賞も準備することにいたしました。 幸い今年はそういうお助け制度にたよる必要は生じませんで、全員が実力によって受賞された方ばかりです。

 そのような色々の経緯を経まして、今のところ当会はお陰さまで順調に推移しております。次の大きな課題は、和堂先生の伝統を引継ぎながら会としてのアイデンティティーをどう確立していくかと言うことと、それを次世代にどう繋げていくかにあるのかなと考えております。
来賓の皆様の暖かいご支援と、会員の皆様のご協力をお願いする次第です。
どうも有り難うございました。

授賞式に引続いて60周年記念祝賀会が行なわれました。
齋藤美子先生の開会の言葉、笠原和爽先生の御挨拶、寺田毎日書道会専務理事の乾杯の音頭と続き、精養軒のフルコースに一同舌鼓を打ちました。今回はテーブル席なので、肉料理を食べ損なったとか、早く取りに行かないとデサートが無くなってしまう心配も無く、心置きなく食事と会話を楽しまれたことと思います。

来賓の米本一幸先生、宮崎紫光先生にも祝辞を頂き、最後は恒例の福引で盛り上がりました。
     (林 閑 堂 記)

(受賞者を代表して謝辞を述べる加藤さん)

(受賞者のみなさん)

(小島事業部長の祝辞)

(新任役員を代表して 挨拶する上野さん)

(最年少の特選受賞者 原田芳翠さん)

(寺田専務理事の乾杯 の音頭で祝賀会の始まり)

(バックに弦楽四重奏団の演奏が流れる)

(米本先生と宮崎先生)

(福引の始まり)

(福引の目玉和堂先生の茶掛けがあたった小林さん)

(竹田先生と佐藤桂苑先生にも御挨拶)