松崎秀翠先生

 清和書道会副会長、毎日書道会参与の松崎秀翠先生が、12月17日に逝去され、22日14時から、日本基督教団芝教会で葬儀が執り行なわれました。享年87歳。翌日が満88歳のお誕生日だったとのことです。

 今年の8月に膵臓癌が見つかり、闘病生活に入られたそうですが、10月の清和選抜展の直前まではお元気そうで、展覧会にも出品しておられました。

 選抜展には顔をおだしになりませんでしたが、展覧会終了後、作品の写真を持って府中病院をお訪ねしたときは、ベッドの上に起き上がって、皆の写真を御覧になり、この写真とこの写真を下さいよとか、この作品はよく書けてますねとか、元気にしておられました。

 その後12月に入って病院を変わられたと伺い、お見舞いに行くつもりをしていたので、18日の代議員会の時に、先生が昨日亡くなられたとうかがったときは、本当にびっくりしました。

 先生の書風は大変親しみやすい上、懇切丁寧にわかり易く指導していただけるので、錬成会などで先生に添削していただくと、すぐに松崎流になってしまいます。

 先生は常々「かなは曲線の連続のように見えるけれども、直線が繋がって出来ていると考えるとわかりやすいですよ。」とおっしゃっていました。 また「和堂先生からは作品中に意識して見せ場を作ると、品が損なわれる、といわれたものですよ。」といわれていましたが、先生の作品はメリハリが利いていて、作品の主題が明確な上に大変格調の高いものでした。これからも先生の書風は清和会の中に深く根付いて消える事は無いでしょう。

 穏やかで包容力のあるお人柄で、これまで清和書道会の中心となって皆を指導し会をまとめてくださいました。先生のご逝去は当会にとって大変な痛手ではありますが、先生のご遺志を継承して頑張っていかなければ、と覚悟を新たにしております。

 慎んでご冥福をお祈り申し上げます。
                                     (植村 齊記)

(平成14年師範認定式で
和堂先生・笠原先生と)

(平成17年4月同人総会
 で御挨拶。)

(平成16年12月の忘年会で
 米寿のお祝いの花束受領)

(平成15年3月清和書展
 加藤湘堂先生と談笑)

(平成15年9月錬成会で
 講評。)

(平成15年2月錬成会で)

松崎秀翠先生略歴

  大正6年  東京市神田区にうまれる。
  昭和11年 波根義三先生に師事
  昭和16年 植村和堂先生に師事
  昭和20年 空襲などにより書作活動を中止。
  昭和42年 清和書道会に入会。
  昭和44年 毎日書道展秀作賞
  昭和46年 毎日書道展秀作賞
  昭和47年 毎日書道展毎日賞
  昭和63年 毎日書道展会員賞
  平成3年  毎日書道展審査員
  平成8年  毎日書道展運営委員・審査員
  平成10年 毎日書道展運営委員・会員賞選考委員・審査員
  平成17年 毎日書道展参与会員




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(平成17年清和選抜展の作品)